アルコール添加上槽の約2日前から2時間前にかけて

ゆっくりと丹念に30%程度に薄めた醸造アルコールを添加していくこと。

「アルコール添加」または略して「アル添」という語感から、工業的に何か不純な添加物を加えるかのようなイメージをもたれることが多いが、古くは江戸時代の柱焼酎という技法にさかのぼる、伝統的な工程のひとつである。

次のような目的がある。

1.防腐効果現在のアルコール添加の起源となっている、江戸時代の柱焼酎は、酒の腐造を防ぐために焼酎を加える技法であった。

かつては防腐効果がアルコール添加の最も重要な目的であった。

衛生管理が進んだ現代では、こうした意味合いは薄れてきている。

2.香味の調整現在のアルコール添加の目的の第一はこれである。

適切なアルコール添加は、醪からあがった原酒に潜在している香りを引き出す。

特に吟醸系の酒の香味成分は、水には溶けないものが多く、それを溶かしだすためにアルコール添加が必要となる。

そもそも吟醸酒自体が、アルコール添加を前提として開発された酒種であった。
update:2010年02月21日